ニューヨークでどこに暮らすか。

ニューヨークに限ったことではないが、レントが高騰する中で、どこに暮らすかは留学生活において大きな問題。我が家の経験は以下。

 

我が家はダウンタウン・ブルックリンのアパートメントを借りた。地下鉄2・3ラインのHoyt St、B・Q・RのDekalb Av、A・C・FのJay St - MetroTechが至近と大変便利な場所であった。

 

そのメリット・デメリットを挙げれば以下のようなこととなる(ただし、ダウンタウン・ブルックリンは再開発が今も進められている上、ニューヨークでは街の様子がどんどん変わるので、あくまでも2017年4~2018年3月時点の話)。

 

【メリット】

・マンハッタンに比べ、新しい物件が多い。我が家も築10年ほどの物件を借りていた(このあたりは再開発が進んでおり、もっと新しい物件も少なくない)。

・このため、家賃は比較的安くても、室内に洗濯機・乾燥機がある、ジムが付いている等、マンハッタンでは手が届かない条件で生活ができる。

・洗濯機・乾燥機が室内にあるということは、共用ランドリーで順番待ちをしたり、洗濯が終わっているのにいつまでも取り出しに来ない人にイライラしなくてということ(バークレーではこれがちょっとしたストレスだった)。

・スーパーマーケットが多い。我が家は、すぐ近くにあったNYC Fresh Marketのほか、歩いて5分ほどのところにある複合施設 City Point の地下にあるTrader Joe's を主として利用してた。その他、韓国系のスーパーマーケットも近くにあり、白菜やネギ等、日本の食卓に不可欠な野菜が安く買えた。

・City Point には Target と Century 21 の大型店舗が入っており、日常使うものを買うのにともかく便利。さらに、最上階には映画館が入っており、大学帰りに気楽に映画を観られる。

・デメリット欄に書いたように大学からはやや遠いが、朝夕のラッシュ時を除いて地下鉄で座って通えるので、ゆっくり読書ができる。

・ダウンタウン・ブルックリンはデパートやアパレルのアウトレットが多い。

・近くに TKTS (ミュージカルの当日券を安く売る店)がある。マンハッタンにもあるが、そちらほど行列していない。

・ブルックリン・ブリッジが近い。ブルックリン・ブリッジ・パークから晴れた日にマンハッタンを眺めるのは、なかなかよい気分。

 

【デメリット】

・コロンビア大学からはやや遠い(NYU からならすぐ)。といっても、地下鉄がスムーズに走っていれば(そうでないことも多いが)片道50分くらいであり、東京での通勤を考えれば常識的な距離(バークレーでは徒歩通勤だったが、片道30分だったし)。

・近所には日系スーパーがない。米、みりん、酢、薄切り肉等は定期的にマンハッタンまで買いに行く必要がある(とはいえ、しばしばマンハッタンに出るので、そのついでに買えば足りる。日々の買い物は近所でできる上、銘柄等にこだわらなければ、米系あるいは韓国系のスーパーマーケットでもこれらのものはたいてい売られている)。

・駅~アパートメントは治安に不安がないが、少し歩くとあまり雰囲気のよくない場所もある(無理して行かなくても生活していてまったく支障はなかった)。

・市外局番が 212 じゃない(どうでもいい。そもそも携帯電話しか持たず、固定電話は引かなかった)。

・日本で「いまいちばんアツい」と言われているらしいウィリアムズバーグ(実際、よいレストランもあり、楽しい場所)へは、いまひとつ行きにくい。

・「摩天楼に暮らしている」という実感はない(メリット捉えるべきかもしれない。マンハッタンに住んでいた知人は、我が家に遊びに来た際、「ブルックリンはマンハッタン*1と違って空気が淀んでいない」と感激していた)。

 

なお、治安については、以下も参照のこと。

maps.nyc.gov

*1:ひとことでマンハッタンといってもいろいろだが、知人は国連近くに住んでいたのである。