成田空港で鮨を食べて再びの旅立ち。思っていたよりずっと美味かった。
機内では、"LOVING" を観た。異人種間の結婚が違法だった時代に引き裂かれる家族の物語。また、「この世界の片隅に」の原作及び同作品の作者による別の作品(『夕凪の街・桜の国』)を読んだ。
東京-サンフランシスコ便より東京- ロサンゼルス便が遙かに安いので、ロス便で再入国、ロスで数日過ごすことにした。入国審査時、妻だけが別室に連れて行かれ、若干慌てた。別室で2点ほど質問されただけで無事入国できたが、いったいなんだったんだろう。 この件を除けば、空港は平穏。入国禁止措置に対する抗議は、この日は見かけなかった。
南カリフォルニア大学へ。同大学へ留学中の実務家と合流。学内を案内して頂いた。UCバークレーと比べると、ひたすら平らでスケートボード利用者が多い大学。
宿に戻り、リトル・トーキョーを散歩。近くで夕食。
夕方、入国禁止措置の差止めが維持されたとの報に接する。巷間、共和党の大統領が示した判事は原判断に反対するとの観測(憶測?)もあったが、3対0で原判断維持。大統領は「裁判所で会おう」と捨て台詞を吐いたが、これまで「会った」のはいったいどこで? 前掲の "LOVING" は、このような時代に実に相応しい作品であった。
9th Circuit rules against reinstating travel ban - CNNPolitics.com
ニューズウィーク日本版2017年2月14日号30頁に、「最後に笑うのはメキシコ?」と題する記事あり。「メキシコの輸出の80%はアメリカ向けだが、このうち40%がアメリカ製の部品を含んでいる」、と(30頁)。グローバル化時代の "Make America Great Again" とはいかなるものか。