226日目: Nov/12/2016 (PST)

土曜日出勤して校正、と思ったらゲラを家に忘れた。仕方がないので、別のオシゴト。幸いやるべきことは他にも沢山ある、幸い(幸い)。

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仕事が一段落したところで、朝日新聞・金成隆一記者の連載「『トランプ王国』を行く」をまとめて読み直した。同連載は、トランプ支持者がどういう思いでトランプを支持しているか、ラストベルトに入り込んで聞き出したもの。彼らがトランプを支持せざるを得ないところまで追い込まれている事情は深刻かつ切ない。紋切り型に逃げ込まない、渾身の連載。必読。

www.asahi.com

 

他方、本日も、選挙に関連したヘイト・クライムの情報が届く。大統領選挙当日のエントリに書いたように、当日は学内に設けられたスクリーンで開票速報を見守っていた。そのスクリーン前で、学生2名が差別的な言葉を投げつけられ唾を吐きかけられたとの情報が大学警察(UCPD; UC Berkeley Police Department)からメールで送られてきた。昨日触れたWildfireでも、ムスリムの女性が嫌がらせを受けた上で引き倒されたという新たな情報があった。バークレーを含むアラメダ・カウンティは8割がクリントンに投票した街なのに。ここでさえこのようなことが起こる。はたして、他の地域の中東系やムスリムはどんな思いをしているのだろうか。以前にも書いたが、前の留学の際にニューヨークで知り会ったアルメニア人の苦労を想い出さざるを得ない。

www.berkeleyside.com

 

数え直しで実は引き分けだったと判明した場合に議会での投票に持ち込むシナリオや、選挙人に全米での得票数が多かった候補者(今回だとクリントン)へ投票するよう義務付けるため州法を改正する動き、選挙人に造反させクリントンに投票させようとする動き等、様々な可能性がわずかにあるとはいえ、トランプが大統領になるのであろう。数々の暴言はまったく支持できないが、それでも、大統領になる以上は、支持者の窮状を改善しつつ、ヘイト・クライムを押さえ込むような政策を実現できるよう祈らずにいられない。同時に、そんな魔法が存在しないと知ったときトランプ支持者がどうするのか心配にもなる。

www.newsweekjapan.jp

bipartisanreport.com

www.foxnews.com

 

街はクリスマス模様。クリスマスまでには平穏が戻るのだろうか。

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