2日ぶりの晴れ。ロースクールで資料読み。
気になる報道に触れたのでメモ。
1件目は、ヘイト・クライム(FBIによる定義等はこちら。FBIによる統計はこちら)の推移*1。25年間にわたって減少していたが、2015年に増加、前年より340件増の5818件とのこと。また、人種を理由としたヘイト・クライムは減少しているが、ムスリムとLGBTに対するものは増加とのこと。
このところ白人の障害者にアフリカ系が暴行を加えフェイスブックで中継した事案や白人至上主義を警戒するアフリカ系の動き等も報じられており、人種対立の行方が気になる。
2件目は、フロリダ州で、致死的な有形力(deadly force)行使による反撃の前の退去を要求しないこととした正当防衛法改正後('stand your ground' 法と呼ばれる。その概要等はこちら)、銃による殺人が31パーセント増えたとする研究についての報道。この増加には他の要因が寄与しているかもしれず、ちょっと単純すぎる分析ではと疑う部分もあるがとりあえずメモ。
Florida’s ‘stand your ground’ law increased homicides by 31 percent — and now they want to expand it
*1:この記事は、ヘイト・クライムは1990年のヘイト・クライム統計法(Hate Crime Statistics Act)によりカウントされていること、捜査機関が動機について十分に明らかにし得ない等の理由から少なく報告されている可能性があることをも指摘している。